2010年11月19日 ジャスマック創立50周年オーナーパーティー開催

2010年12月1日

 店舗銀行オーナー各位

 拝啓 歳末ご多忙のおり、ますますご繁栄の事とお喜び申し上げます。


 さて、過日、11月19日にジャスマック創立50周年を機に店舗銀行システムのオーナーパーティーを催させていただきました。
 ご多用にもかかわらず、多くのオーナーの皆様にお集まりいただき、心より感謝申し上げます。
 店舗銀行の発足当時からのオーナー様のお顔も拝見し、日頃なかなか皆様とお会いする機会のない私としては、たいへん嬉しく、ありがたいことだと深く歴史の長さを噛み締めたしだいです。

 席上、皆様への日ごろの感謝とともに、店舗銀行システムとジャスマックプロパティマネジメント(以下「ジャスマック」といいます。)の企業方針や考え方などについて、私の所信の一端を申し上げました。

 しかし、地方のオーナー様にとっては会場が東京であったこともあり、また「ご出席」を予定されながら当日のご都合でご欠席されたオーナー様もおられたことを考え、改めて書面で、過日私がお話しさせて頂いた内容をお伝え申し上げたく存じます。

 まず、第一にお伝えしたいのは、店舗銀行システムによるオーナー様への下記のお約束が、その対応において万全であることです。

  1. 投資元本(換金)の保証
  2. 毎月配当(固定利率6%・長崎は固定資産税の関係で6.5%)
  3. 再投資はすべてジャスマックが負担

出資元本の保証と毎月配当

 現在、店舗銀行が運用する総資産(床面積)の65%をジャスマックが所有しておりますが、このジャスマック資産をオーナー様の所有資産の劣後と位置づけております。
 すなわち、いかなる場合でも優先順位の第一位はオーナー様の出資元本(換金)と配当の保証にあります。この位置づけにより、オーナー様の出資元本および配当は、確実に担保されております。

再投資による資産価値の維持と確実な運用収益

 ジャスマックは店舗銀行システムによる運用資産の規模を、今以上に拡大するつもりはまったくありません。
 つまり、ジャスマックは事業拡大より、すでに繁華街一等地に所有する、現在運営中の建物に積極的な再投資をすることで、資産価値の維持と当社独自の運営ノウハウによるさらなる収益の向上を確実にするほうが、オーナー様の安心に繋がると確信しているからです。
 当然、その為の再投資に必要な費用は、すべてジャスマックが負担します。
 ジャスマックが事業の拡大志向をせず、手堅い経営ができるのも、ジャスマック自身が皆様と同様、家賃収入を目的とするオーナー会社で、常に新たな開発利益を追求し続けなければならない会社ではないからです。

適正規模の事業を志向


 ジャスマックは「適正規模の事業」を志向しています。
 一般に企業が大きく成長するためには、株式を公開し、直接、金融マーケットから資金を調達します。しかしいったん上場すると、企業は常に売上高や業績で株主に応え続けなければなりません。
 その結果、上場企業の経営者は、絶えざる事業の拡大を宿命づけられます。
 しかし、経済のグローバル化が進む中、「人・モノ・金・市場」のバランスを取りながら事業を拡大し、生き残ることは並大抵ではありません。
 加えて為替レートや金利の変動のみならず、関税撤廃、規制強化、急激な市場の変化など、経営努力だけでは対応できない問題も多々あります。
 その結果、経営のバランスを崩し、破綻する企業が後を絶ちません。
 ジャスマックはそのようなリスクをオーナーの皆様におかけする訳には参りません。
 従ってジャスマックは、常に事業拡大を続けなければならない企業を志向せず、経営者自身が最後まで責任を負うという覚悟で「適正規模の事業」をめざしています。

累積赤字が約1千兆円になる日本

 最後に、私が事業をこれ以上拡大せず、現有資産の保全を第一義と考えるに至ったもうひとつの理由を申し上げます。
 それは日本経済の現状です。
 私は経済学の専門家ではありませんが、経済の大切さは個人(家計)も会社も、そして国も同じだと考えています。ところが今や誰の目にも明らかなように、わが国の財政はまさに破綻に向かって進んでおります。
 ちょうど個人の家計でいえば、給料が370万円、アルバイト収入110万円で合計年収480万円の人が、1年で920万円も使っている。足りない分は借金をしているのだが、その借金がもうじき1億円に達しようとしている……。
 それと同じような状況がわが国の財政です。(2010年度予算=税収37兆円+税外収入11兆円、合計の歳入48兆円。歳出92兆円。累積赤字973兆円)
 これでは、個人や会社なら、いますぐにでも破産・倒産です。
 国が破綻しないのは、国債を発行し続けて赤字を埋めているからです。
 日本の場合、国債の買い手は95%が日本国内の金融機関や個人です。
 従って、ギリシャの財政危機が起こったとき、わが国の債務はギリシャのように他国におんぶしたものではなく、日本国内で消化した債務だから問題はないという意見が聞かれました。
 確かに現在のところ、問題は表面化していないようです。
 しかし高齢化と人口減少が進み、個人金融資産の売却が始まればどうなるのでしょうか。格付けが低くなった日本国債を外国に買ってもらう事にでもなれば国債は必ず暴落します。
 このとき日本を襲うのは、政府債務の信認危機(ソブリンリスク)であり、金利の急上昇に伴う猛烈なインフレです。
 最近、財政が不安視され、スペイン国債の利回りが5%、ポルトガルが7%に上昇しました。もし、日本国債の利回りが5%になれば利払いだけでも年50兆円です。

強い実物資産こそ生き抜く力


 私は昭和6年に満洲で生まれ、戦後の引揚者の一人として国家経済の破綻を自ら体験しています。昭和21年の預金封鎖、新円切り替えもこの目で見ています。私自身も二度と味わいたくない苦難の時代でしたが、国は決して強いものではなく、脆弱さも抱えており、ときに「国家の都合」によって国民に悲惨な生活を強いる存在であることを知らされました。
 その私には、現在の日本が大きな危機に直面しつつあることを肌で感じています。こうした経済危機の予兆がある時、当社のような家業規模の会社が多額の借金までして事業を拡大すべきではないと私は考えています。
 一方で、ハイパーインフレなどの経済危機の時には、実物資産である不動産(一等地に限る)こそ確実な資産であり得ます。国も奪う事の出来ないその強さは、証券類や預金などの金融資産とは比べものになりません。従って、私は現在の店舗銀行の収益資産を大事に守る事が、これからの時代を乗り切る最良の方策にほかならないと信じています。

 破綻から1年で再上場を果たした米国GMの復活に期待が高まっています。
 日本も一度大きな失速を経験した上で、高度成長時代に膨らんだ膿を出して再出発したほうが、子や孫の代に付けを残さない為にも良いのではないかとさえ思っています。

 さて、最後に付け加えさせていただきますが、事情があって現オーナーから売却希望があったときは、ジャスマックが引き取ることにしておりますので、お気軽にご相談ください。
 しかし、ジャスマックはあえて全ての運用資産を自社で所有することよりも、店舗銀行システムに共感いただいたオーナーの皆様とともに一定の比率で運用資産を共有することに、企業の存在意義を感じております。

 末筆になりましたが、私は、今後もオーナーの皆様が健やかな日々をお過ごしになられることを心から願ってやみません。

敬具

株式会社 ジャスマック プロパティ マネジメント
代表取締役 葛和 満博

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